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 ノーベル物理学賞受賞者で12日に94歳で死去した小柴昌俊さんを追悼し、出身地の愛知県豊橋市は21日から同市大岩町の市視聴覚教育センターで、プラネタリウムのオリジナル番組「宇宙エレベーター 2061年豊橋から宇宙の旅」を上映する。番組には小柴さんも登場し、子どもたちにメッセージを寄せている。

 小柴さんは、旧陸軍軍人だった父親が豊橋市の連隊に所属したため、生後1年間ほど市内で暮らした。東京に転居後に再び豊橋市に戻り、東田尋常小学校(現市立東田小学校)に4~5年生の1年間通った。02年にノーベル賞受賞後には市民栄誉賞を受賞し、市内の小中高校で講演するなど故郷と交流を続けてきた。

 「宇宙エレベーター」は豊橋の基地からエレベーターに乗って宇宙を疑似体験する番組で約30分。視聴覚教育センターが12年に制作した。最後に小柴さんが登場し「自分の夢を大切に。それがだんだん大きくなっていくのを、しっかり見つめていきなさい」と、子どもたちに語りかけている。

 視聴覚教育センターには、小柴さんの研究を紹介するコーナーが常設され、講演の動画も視聴できる。東三河地方の小中学生の自然科学の優れた自由研究を毎年選んでいる小柴記念賞の紹介コーナーもある。

 センターを所管する市教育委員会科学教育センターの家田健吾所長(65)は「小柴さんは一見こわもてだが、常に夢と努力の大切さを優しく説いていた。小柴賞の選考過程は必ず報告を求められ、律義な方だった」と振り返る。

 「宇宙エレベーター」の上映は21~23日と28、29日の各午前11時半から。無料。問い合わせは視聴覚教育センター(0532・41・3330)へ。(本井宏人)

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