[PR]

 熊本県の蒲島郁夫知事が、球磨(くま)川の最大支流・川辺川でのダム建設容認を決断した。12年間掲げた「ダムによらない治水」を形にできないまま、方針転換に追い込まれた。菅政権はダム建設に前向きだが、知事が打ち出した「流水型」ダムは実例が少なく、環境保護との両立に懸念もある。

 「被害防止の確実性が担保されるダムを選択肢から外すことはできない」。19日の熊本県議会本会議場で、川辺川へのダム建設を容認した理由を蒲島郁夫知事は語った。

 県南部を流れる球磨川は、氾濫(はんらん)を繰り返す「暴れ川」として知られる。最大支流の川辺川は、国土交通省の水質調査で14年連続「最も良好な河川」に選ばれた清流だ。その川辺川へのダム建設は住民の反対が強い。蒲島知事は2008年に国の川辺川ダム計画の「白紙撤回」を表明した後、「ダムによらない治水」を10年以上にわたり検討してきた。

豪雨で氾濫、知事発言に反発

 しかし、国と流域自治体を交え…

この記事は有料会員記事です。残り2171文字
ベーシックコース会員は会員記事が月50本まで読めます
続きを読む
現在までの記事閲覧数はお客様サポートで確認できます
この記事は有料会員記事です。残り2171文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。残り2171文字有料会員になると続きをお読みいただけます。