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 2度も墜落事故を起こして運航が禁じられていた米ボーイングの小型旅客機「737MAX」が、再び世界の空を飛ぶ見込みとなった。事故と新型コロナウイルス危機により、創業以来の経営難に陥ったボーイング。「稼ぎ頭」だった737MAXの復帰を、経営立て直しの第一歩にできるのか。米専門家は「三つの困難がある」という。

拡大する写真・図版出荷できずに地方空港に留め置かれたボーイング737MAX=2019年12月、米ワシントン州モーゼスレイク、江渕崇撮影

 米連邦航空局(FAA)は18日、737MAXに対する運航停止処分を解除すると発表した。

 「やれることはすべてやった。100%の自信がある。同様の事故は起こりえない」

 FAAのディクソン長官は米メディアなどにそう語り、737MAXの安全性に太鼓判を押した。民間パイロット出身で自らテスト飛行も行い、入念な審査姿勢をアピールしていた。

 737MAXは2018年10月にインドネシアで、19年3月にはエチオピアで墜落し、乗員乗客全員の計346人が亡くなった。FAAなど世界の規制当局は、2度目の事故直後に737MAXの運航を止めた。以来、ボーイングは航空会社への納入を見合わせてきた。

 二つの事故を招いたのは、機体の姿勢を制御するシステムと、そこに信号を送るセンサーの不具合だった。ボーイングはそのシステムのソフトを修正。当初は、数週間で737MAXの運航を再開できると踏んでいた。

 しかし、実際には運航再開許可が出るまで1年8カ月もかかった。審査が長期化したのには、訳がある。

取り込まれた「規制のとりこ」

 FAAは17年、737MAX…

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