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 米国のトランプ大統領と、ロシアのプーチン大統領が公式行事の合間に「非公式」に言葉を交わす――。アジア太平洋経済協力会議(APEC)はこれまで、そんな国のトップ同士のふれあいを何度も演出してきた外交の舞台だ。ただし、20日に開かれる今年の首脳会議は、オンライン形式。各国トップが顔をそろえるものの、それぞれが話をするだけになりそうだ。APECが生まれて、今年で31年。太平洋を囲むように並ぶ21の国・地域の間に自由な貿易圏をつくろうと壮大な構想に向けた議論が、いまも続いている。

花の外交舞台、今年はオンライン

 「世界のGDP(国内総生産)の60%を占めるグループとして、APECはパンデミック後の経済回復において中心的な役割を担う」。今年のAPEC議長国、マレーシアのムヒディン首相は19日の講演でそう強調した。

 米国、中国、日本という世界経済のトップ3に加え、成長著しい東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が加わるAPEC参加地域の動向は、世界経済に与える影響が大きい。

 APECの会議は、注目を集める外交の舞台ともなってきた。例年秋に開催される閣僚会議と首脳会議には、1万人を超える代表団が集まり、報道陣も各国から集まる。2018年の開催国となったパプアニューギニアでは、首都ポートモレスビーの宿泊施設が足りず、クルーズ船を停泊させて補ったほどだ。

 会議関係者は「首脳だけでなく、官僚も顔を合わせて情報交換したり、互いの雰囲気を感じたりできる貴重な機会」と言う。

 APECでは、首脳が開催地の民族衣装で記念撮影するのが恒例。1993年、第1回の首脳会議で当時のクリントン米大統領が各首脳にジャンパーを贈ったことが始まりという。

 ただし、今年はオンライン会議…

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