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 文化審議会は20日、東日本大震災の復興事業で初めて発掘調査された縄文時代の集落跡とされる屋形(やかた)遺跡(岩手県釜石市)など12件を史跡に、知恩院(ちおんいん)方丈(ほうじょう)庭園(京都市)など3件を名勝に、新潟県糸魚川市から静岡市に至る大断層「糸魚川―静岡構造線」の露出部分(糸魚川市)など3件を天然記念物に、それぞれ新たに指定するよう文部科学相に答申した。

 文化庁によれば、屋形遺跡は三陸海岸沿いの海岸段丘上にあり、東日本大震災後、釜石市が津波に備えて高台に向かう避難経路を建設する際、初めて発掘調査を実施。貝塚や竪穴建物跡などがみつかり、三陸海岸で数少ない縄文中期末~後期初めの貝塚を伴う集落跡と判明した。当時の自然環境と生活の営みの変遷がわかる貴重な遺跡といい、釜石市は避難経路の計画を変更し、遺跡の保存を決めたという。文化庁によると、大震災後の復興事業で調査が進んだ遺跡で、史跡指定の答申に至った例は初めてだという。

 北谷(ちゃたん)城跡(沖縄県北谷町)は、13世紀後半から琉球王国成立後の16世紀前半まで続いた、中山地域の拠点となった城(グスク)跡。三山時代から統一に至る琉球史を理解する上で重要とされる。戦後は米軍基地になったが、今年3月末に返還され、指定が可能になった。

 和歌山県串本町の紀伊大島にある日本最初期の灯台「樫野埼(かしのさき)灯台」は、1890年に周辺海域で発生したオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」の遭難事件に関する犠牲者の墓などの遺跡とあわせた指定が答申された。海難事件にからむ遺跡の史跡指定は初めて。

 このほか、登録有形文化財(建…

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