拡大する写真・図版東京国際映画祭の観客賞の受賞者会見で語る大九明子監督(C)2020 TIFF

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 米アカデミー賞や各国の映画祭が、ジェンダー平等や多様性の実現を目指す改革案を打ち出し、具体的な目標を掲げて動き出した。映画界の男女比をフィフティーフィフティーにしようという運動が国際的に広がっているが、日本映画界の現状は。

女性監督の比率 「16・7%」 

 「16・7%」。先月閉幕した東京国際映画祭で上映された138本のうち、女性監督作品の比率だ。この数字について、観客賞を得た「私をくいとめて」の大九(おおく)明子監督に問うと、堰(せき)を切ったように語り始めた。

拡大する写真・図版東京国際映画祭で観客賞を受賞した、大九明子監督の「私をくいとめて」(12月18日公開予定)(C)2020『私をくいとめて』製作委員会

 「商業映画の世界に入って13年。当初はもっと女性のスタッフも監督も少なかった」。自身が監督を務める現場で「この組は女性が多いな」と言われても、「地球のバランスからいったらまだまだです」と返し続けてきた。

拡大する写真・図版パティ・ジェンキンス監督の「ワンダーウーマン1984」(12月18日公開予定)(C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

「女」が個性の一つのように

 5年ほど前までは起用理由の一つとして「女性監督にお願いしたかった」と言われることがよくあったという。「性別や国や育ちが監督に影響を与えてものを作らせている。女であることが個性の一つのように言われるなんて、有利だと思っていた」。しかし、次第に腹が立ってきたという。「男の監督にそれ言いますか?」、と。

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