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 香川県坂出市沖の瀬戸内海で19日、修学旅行中の小学生ら62人が乗った旅客船が沈没した事故で、高松海上保安部は20日、船長の多田陽介容疑者(45)=高松市高松町=を業務上過失往来危険の疑いで逮捕し、発表した。同海保は、航行中に浅瀬の岩にぶつかったとみて調べている。国の運輸安全委員会も調査官3人を派遣した。

 高松海保によると、逮捕容疑は19日午後4時40分ごろ、坂出市の与島から約1キロ沖の瀬戸大橋下の海域を旅客船「Shrimp of Art」(19トン、高松海上タクシー所有)で航行中、水路の危険を十分に確認せず、浅瀬に乗り上げて船を沈没させたというもの。船には坂出市立川津小学校の6年生52人らが乗り、事故の約20分後に沈没したが、漁船などに救助され、全員無事だった。

 高松海保は20日午前、現場から南東に約2キロの海底で、船首の下が大きく削られた船を見つけた。また、事故現場近くで、船と同じ色の塗料が付いた岩が見つかっており、高松海保は船が衝突した痕とみて塗料の成分を調べている。多田容疑者は事故直後、「漂流物に衝突した」と通報したが、その後、「岩にぶつかったかもしれない」とも説明していたという。(長妻昭明)