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 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、国内の感染者は3日連続で最多を更新した。「Go To イート」を進めてきた国や自治体は会食時のマスク着用や人数制限を呼びかけるが、飲食店や利用客からは戸惑いの声が上がった。専門家からも異論が出て、政府の分科会はこの日、見直しを提言した。

 20日朝、東京都足立区のJR北千住駅そばにある北千住マルイ前に、50人以上の行列ができた。国の飲食店支援事業「Go To イート」の地域限定のプレミアム付き食事券を購入するためだ。都内での販売初日となったこの日、「お得に食事したい」という人たちが次々と訪れていた。

 同じビルに入るハンバーグ店「花もえぎ」は、食事券が使えるよう事業に登録した。最近の感染者数の急増に伴い、売り上げは9月の半分ほどに急落。荒井裕人店長(39)は「イート」事業について、「飲食店にとって、ものすごい起爆剤になる。挽回(ばんかい)したいとの思いは強い」と期待を寄せる。こまめな消毒や入店時の検温、テーブルでのアクリル板の設置など、対策を徹底しているという。

 都内は1日に500人を超える感染者が確認されているが、国も都も現時点では飲食店の営業時間の短縮までは要請しない考えだ。今春の時短要請で、飲食業界が大打撃を受けたことが背景にある。菅義偉首相は「静かなマスク会食」を求め、小池百合子・東京都知事も「小人数」「小声」といった「5つの小(こ)」を呼びかけ、会食時の対策の徹底を訴えている。

 東京・新橋の居酒屋「やきとん酒場 とら八」の上原達也店長(60)は「マスクを着け外ししながらの食事は大変だと思うけど、感染状況に応じて飲食の方法が多少変わるのは仕方ない」と理解を示す。

 「イート」のポイント付与事業の効果もあり、10月の売り上げは例年の8割ほどまで戻っていた。感染防止のため、店ではフェースシールドを1個100円で販売。忘年会シーズンを前に「安心して食事を楽しんでいただける方法を探りたい」と話し、客に着用を勧めている。

 一方で、戸惑う店も多い。新橋駅近くのホルモン焼き店の40代の男性店主は「ホルモンを焼きながらマスクを着けてたら、客は息苦しくて全く楽しめない。『飲食するな』と言っているようなものだ」と憤る。「5つの小」のような呼びかけも、「もうすぐ忘年会シーズンなのに、『飲食するな』という空気がつくられてて怖い」と漏らす。「そんなに外食してほしくないなら協力金を払って休業要請してほしい」

 海鮮居酒屋の50代の男性店主…

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