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 新型コロナウイルス禍で今シーズンの営業が中止に追い込まれるスキー場が出始めている中、栃木県那須塩原市のスキー場「ハンターマウンテン塩原」が、様々なコロナ対策を講じ、例年並みの営業を目指している。開業予定の28日に向け、準備を進めている。

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 同スキー場は12コースのゲレンデがあり、「首都圏最大級」を誇る。斜面が北向きなど環境が良く、人工降雪機を稼働させやすい。開業時期は県内で先陣を切るシーズンが多く、大規模なスキー場としては北関東でも最も早い部類だという。

 昨季は雪が豊富だったものの、コロナ禍に見舞われ、大きなスキー大会や、一般のスキーツアーなどが中止に追い込まれた。スキーシーズン後のユリや紅葉の観賞も影響を受けた。

 今季は、ゴンドラの消毒や乗車人数の制限、マスク着用の呼びかけ、消毒液の配置といった従来の対策を、さらに拡大した。

 人同士の接触の機会を減らすため、レストランのテーブルにアクリル板を設置して、食器を紙製、ハシを竹製、フォークをプラスチック製に変更し、食後は燃えるゴミとして処理する。「密」を気にする客のために網の袋を用意して、ラーメンなどを持ち出し、屋外や車中で食べられるようにする。

 また、リフト券のオンライン購入システムなどを本格的に導入して、窓口に並ばずに無人発券機でリフト券を買えるようにする。さらに、季節雇用で寮に入る約100人のアルバイトについては、PCR検査をすることにしている。

 中條健一支配人は「スキー場全体で100項目以上のコロナ対策をとる。屋外で『密』の心配はないが、『第3波』と聞いて外出を控える人もいるかもしれず、来場者は未知数だ」と話す。コロナ対策を点検し、天候をにらみながら人工降雪機を準備して、開業に備えている。

 長野県や新潟県では、コロナ対策が十分に取れず、今季の営業を断念したスキー場がある。いったん休止を決めたものの、地元の協力で営業することになったスキー場もある。(池田敏行)