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 命あるうちに1分1秒でも早く発見を――。消防団員らのそんな強い思いが、山中で行方不明となった男性の救助につながった。大阪府警泉南署は人命救助に貢献したとして、岬町消防団と阪南市消防団に感謝状を贈った。生存率が著しく下がるとされる「発生72時間」が迫る中、警察や消防関係者も含め延べ350人が救助に関わった。

 署によると、10月27日朝、岬町の70代男性が「畑に行く」と家族に伝えて出かけた。夕方、男性から妻に「山に入って道に迷った」と携帯電話で連絡があった。夜にも「あと30分で帰れそうだ」と電話があったが、その後不通になり、戻らなかったという。

 翌28日朝、家族が警察に相談し、警察、消防、岬町消防団が協力し、現地に指揮本部が立ち上がった。府警がヘリコプターを飛ばして昼前に男性の車を発見したが、周辺の山を探しても男性は見つからなかった。

 29日、近くの阪南市の山に入った可能性もあるとして、阪南市消防団も協力して山中を捜索したが、見つからない。

 30日、捜索3日目。午前中の捜索でも手がかりがなく、集まった消防団員の表情にも疲労の色がにじんでいた。

 「72時間のタイムリミットが近づいている」。そう思った岬町消防団長の玉置真さん(61)は「原点に戻って、一度見た場所も細かい部分まで探そう。絶対に今日中に見つけよう」と団員らを鼓舞。初日に探した場所も再度探すように指示した。

 すると午後1時半ごろ、男性の車が見つかった場所から南へ360メートルほどの沢の近くで倒れている男性を団員が発見。周辺は低木や下草などが多く、見通しの悪い場所だった。

 無線で発見の一報が入ると「指揮本部は沸き上がった」と玉置さんは振り返る。男性は低体温症になっていたが、意識はあり、負傷はしていなかった。阪南市消防団長の北野竹次さん(70)も「高齢だったし、命があって何よりだった」と話す。

 18日にあった感謝状の贈呈式…

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