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 墳丘の規模が従来の想定より一回り大きくなることが判明した奈良市のウワナベ古墳(5世紀)の現地公開が21日、始まった。参加者たちは発掘調査の現場を巡り、巨大な前方後円墳を間近で体感した。23日まで公開するが、参加申し込みは既に終了している。

 ウワナベ古墳は、天皇や皇族の墓の可能性がある「陵墓参考地」。宮内庁、奈良県、奈良市の3者が10月から同時調査をしている。県立橿原考古学研究所や同市教委の調査で、これまで255メートルと考えられていた墳丘の長さが、270~280メートルになる可能性があることが分かった。大型前方後円墳が集まる佐紀古墳群の中で最大の前方後円墳になるという。

 現地公開では、調査で明らかになった本来の墳丘裾や葺石、周濠(しゅうごう)(堀)の底に人工的に敷き詰められた可能性がある大量の石などを、わかりやすく見せた。参加者は写真に撮るなどして、貴重な機会を満喫。埼玉県から訪れた男性(75)は「奈良に赴任していた時、朝夕、目にしていたウワナベ古墳の地を踏めた。感無量です」と話した。(清水謙司)

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