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 新型コロナウイルス対策のため営業を禁止しているクラブやカラオケの再開に向け、シンガポール政府が実証実験を始める。退店予定時から24時間以内のPCR検査や抗原検査で客が陰性を証明することなど、対策を徹底したうえで営業を許可。状況を見て、今後の政策を決めるという。

 政府は3月27日からクラブやカラオケ、食事を出す免許のないパブやバーの営業を禁止。業界は再開を求めているが、「リスクが高い」として認めていない。

 実験はパブやバーは12月から2カ月間、クラブやカラオケは来年1月から3カ月間程度の予定で、計約25店で実施。店内に、安全対策を確認する監視カメラを置くことなどを求める。

 市民にはあまり歓迎されていないようだ。現地紙ストレーツ・タイムズは22日、400人へのアンケート結果として、70%がカラオケやクラブの入店に必要なコロナ検査を「受けない」と答えたと報じている。

 一方、政府は「実験の結果がよくても、夜の産業が元の形で再開できるようになるには相当の時間がかかる」とも説明。飲食店などへの業態転換や、廃業への支援策も打ち出している。(シンガポール=西村宏治)