小川詩織
しし座流星群がピークを迎えた11月17日、朝日新聞社機「あすか」で宮城沖の夜空を飛んだ。上空4千メートルから見上げると、西の空には沈みゆく夏の大三角が、東の空には昇ってくるオリオン座が見えた。1時間ほどの間に、大小10個以上の流れ星が確認できた。
あすかは仙台空港を午後7時半ごろに離陸し、宮城沖の太平洋上を南北に往復しながら夜空を撮影した。この日は新月の2日後とあって月明かりがほとんどなく、雲一つない快晴の空。漆黒の夜空には夏の大三角やすばる(プレアデス星団)、オリオン座などの星々が瞬いていた。
真っ暗にした高度4千メートルの機内からは、手が届きそうなくらい星が目の前に見え、平衡感覚がおかしくなったようにすら感じた。
午後8時ごろには、数分に1個のペースで流れ星が飛ぶのが確認できた。この日はしし座流星群の極大だったが、今年は大出現の年ではなく、むしろ10月下旬にピークがあったオリオン座流星群の名残のような、オリオン座から放射状に飛ぶ流れ星が複数見られた。
しし座流星群は11月末ごろまで多く現れ、朝日新聞社は、東京大木曽観測所と協力して星空をライブ配信(https://youtu.be/yqkuYL1JZxw)している。(小川詩織)
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