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 プロ野球で最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞の選考会(堀内恒夫委員長)が23日、東京都内であり、中日の大野雄大投手(32)が初選出された。巨人の菅野智之投手(31)との争いとなり、選考基準7項目のうち4項目で菅野を上回った大野雄を選ぶことで意見が一致した。中日からの受賞者は2004年の川上憲伸投手以来。大野雄には金杯と賞金300万円が贈られる。

 大野雄は20試合に登板し11勝6敗、防御率1・82の活躍で、沢村賞の選考基準7項目のうち防御率、完投数、勝率をクリア。特に10完投は突出しており、そのうち6試合で完封し、45イニング連続無失点の球団記録も作った。

 菅野は開幕から13連勝するなど両リーグトップの14勝。同時受賞の声もあったが、「ベストワンの投手を決める」との方針のもと、投球回、防御率、完投数、奪三振数の項目で菅野を上回った大野雄の受賞で意見がまとまったという。

 今季は新型コロナウイルスの影響で試合数が減って120試合となり、投手成績の数字は全体的に低調だった。堀内委員長は「試合数減と過密日程の中、苦労して戦った数字を尊重したい」と語った。選考委員は堀内氏のほか、平松政次、北別府学(文書による参加)、村田兆治、山田久志の各氏。

沢村賞の選考基準と2投手の成績

選考基準 大野雄 菅野

勝利15以上 11 14

奪三振150以上 148 131

完投10以上 10 3

防御率2.50以下 1.82 1.97

投球回200イニング以上 148と2/3 137と1/3

登板25以上 20 20

勝率6割以上 .647 .875