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 震災で一時孤立した宮城県気仙沼市の大島で、当時本土との唯一の足になった小型連絡船「ひまわり」の一般公開が23日、始まった。船長の菅原進さん(77)が同市中山の私有地内に設置し、民間の震災遺構として自由に見られるようにした。

 船の横には展示スペースが設けられ、震災当時の写真やひまわりの活躍を伝える新聞記事などが並ぶ。初日は地元の有志が木やりを歌って祝い、菅原さんは「津波の恐ろしさをこの船と共に長く語っていきたい」と抱負を述べた。

 公開は午前10時~午後5時、定休日なし。問い合わせは菅原さん(090・1496・4329)

 菅原さんは震災時、ひまわりを沖に出し守った。大島と本土を結ぶ定期連絡船の多くが流されたため、8カ月間にわたって無償で住民の往来や物流を支え、活動は小学校の道徳の教材にも載った。2019年4月に気仙沼大島大橋が開通したため営業を終えた。(星乃勇介)