【マンガ動画】なるほど大相撲「階級編」(幕下以下) 動画の全編は記事の後半でご覧いただけます
[PR]

 冷えた空気と静寂が包む国技館に、拍子木の音が鳴り響いた――。大相撲の番付最下段「序ノ口」の取組は午前8時台に始まる。幕内土俵入りの7時間以上も前のことだ。

 11月場所10日目の午前8時50分ごろ。この日2番目の取組で、東序ノ口27枚目・大翔洸(だいしょうこう)(追手風部屋)が土俵に上がった。

 幕下以下(幕下・三段目・序二段・序ノ口)はひと場所7戦で、ここまで1勝3敗。同じ勝敗の相手に突き落とされ、デビューから3場所連続の負け越しが決まった。「立ち合いで当たりにいって、結局差されて突き落とされたんですけど。良い取組だったので良かったかなと思います」

 今春、中学卒業後に入門した16歳は「相撲が面白いなと思って、相撲部屋に行きたいと思った」という。小学5年で相撲に興味を持ち、中学で何度か大会にも出たが「ほとんど素人」。成長途上の体は166センチ、72キロ。「まず体重を増やして、もっと力強い相撲を取れるように頑張りたい」と、か細い声で言った。

 一つ屋根の下で集団生活を送る幕下以下の仕事は、土俵に立つだけではない。大翔洸の場合、取組の日は午前5時半に起床し、7時過ぎに兄弟子と一緒に埼玉県草加市の部屋を出発。国技館から戻れば、午後は食事の支度や掃除といった「雑用」が待つ。「生活はまだまだ慣れないところがいっぱい。しゃべり方一つとっても難しい。けど、ちょっとずつ勉強です」

 若手力士の誰もが抱くように、将来の夢は関取になることだ。「(同部屋の)大栄翔関みたいな力士になりたい。早く強くなって、まずは稽古を受けてもらえるように」。そう語る声は、いくぶん力強くなっていた。

【マンガ動画】なるほど大相撲・階級編
意外と知られていない、力士の階級について解説します(制作:朝日新聞デザイン部)

 幕下以下には50歳でいまだ現役という“つわもの”もいる。1986年春場所が初土俵の序二段・華吹(はなかぜ)(立浪部屋)だ。昭和、平成、令和の土俵を唯一知る。現在の師匠、52歳の立浪親方(元小結旭豊)よりデビューが1年早い。

 力士には定年がなく、原則、引…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら