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 アフガニスタンで人道支援に取り組むNGO「ペシャワール会」が23日に開いた現地代表の中村哲医師(享年73)の追悼の会には、ゆかりの人や会員ら約450人が集まった。中村さんがアフガンで率いたNGO「PMS」(平和医療団・日本)のスタッフ12人もメッセージをビデオで寄せ、昨年12月に凶弾に倒れてからまもなく1年となるのを前に、改めて中村さんをしのんだ。

 会場は中村さんの母校、九州大学の椎木講堂(福岡県福岡市西区)。会の冒頭では、参加者が1分間の黙禱(もくとう)を捧げた。

 中村さんの長女、秋子さん(40)は「私の生活はずいぶん変わって、あっという間の1年でした」と振り返った。中村さんの死後、式典などに参加する機会が多くなり、次第と「私も何か手伝えないか」と思うように。中村さんが亡くなった後、ペシャワール会の活動に関わるようになり、事務作業をしたり報告会に出席したりしている。

 「父の死は家族としては悲しいし、納得できるものではない。でもペシャワール会は父を感じることができる貴重な場所で、父が残してくれた縁もある。末永く関わっていきたい」

 バシール・モハバット駐日アフガン大使は「アフガン人は中村先生を救えなかったことを今も悔しく思い、悲しみを捨てきれずにいる。尊敬する存在で、心から消え去ることは永遠にない」と語った。

 現地で長年、中村さんを補佐したジア・ウルラフマン医師はビデオメッセージの中で、親しい友人のようにスタッフや作業員に接し、技術者に自身の知識を全て教えようとしていた中村さんの姿を伝え、「先生の考えは宗教や政治的なものではなく、常に貧しい人々を助けるという一点にあった。この考えに従って生きていけることを誇りに思う」と語った。(島崎周)

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 アフガニスタンで人道支援に取り組み、昨年12月4日に凶弾に倒れた中村哲医師(享年73)を追悼するシンポジウムが12月6日午後2時半、福岡県北九州市の若松市民会館大ホールで開かれる。若松は中村医師が幼少期を過ごした場所。主催する市は「中村医師の精神を次世代につなげたい」と話している。

 市などによると、福岡市生まれ…

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