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 NBA選手であったし、IT会社の副社長だったこともあった。もしかしたら米連邦捜査局(FBI)で働く別の未来もあったかも――。バスケットボール女子日本代表を率いるトム・ホーバス監督(53)はそんな異色の経歴の持ち主だ。米国出身ながら通訳を付けず、日本語で取材対応までこなすマルチな指導者の横顔に迫った。

 米国でバスケットを始めた子どもたちは誰でも夢を描く。「NBA選手になりたい」と。5歳でバスケットを始めたホーバスも例外ではなかった。

 ただ、全世界でNBA選手になれるのは400人に過ぎない。「無理無理」と周囲が笑うなか、ホーバスだけが自分を信じ、常に大きな目標を持ち続けた。

 全米大学体育協会(NCAA)1部のペンシルベニア州立大を卒業後、NBAに入れず、ポルトガルへ渡った。言葉や食事、練習環境になじめず、「プロではなく、仕事をしながらバスケをやりたい」と思うようになった。日本のトヨタ自動車(現A東京)からオファーが来たのは、そんな時だ。

日本との縁

 思えば日本とは昔から不思議な縁で結ばれてきた。父は空軍、兄は海軍の所属。高校生の時には、沖縄駐在だった兄から贈られた日本の国旗を部屋に飾っていたという。当時は「経済大国」という印象しかなかったが、1990年にトヨタに入団するため実際に初来日すると、心地よさを感じた。時間厳守や整理整頓といった考え方が、厳格な家庭環境で育ったホーバスにはフィットした。

 満員電車に揺られながら東京・…

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