池田良
拡大する朝日に照らされる軍艦島。島をかたどる護岸が船艦のようなフォルムを生み出している=2020年11月14日、朝日新聞社ヘリから、池田良撮影
「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産にも登録された長崎市の「軍艦島」(端島)で、建築物の崩落が進んでいる。市の許可のもと学術調査に同行し、地上から記者が確認した。
拡大する軍艦島の世界遺産の登録を願い、対岸に住む女性が手を合わせていた=2015年7月、池田良撮影
拡大する世界遺産登録決定から一夜明け、島には大勢の観光客らが詰めかけた=2015年7月、池田良撮影
炭鉱の閉山から約半世紀。島をかたどる護岸や採炭施設、住居だった高層アパートなどが高波や風雨の影響を受け、劣化が加速している。市によると、今年3月下旬の大雨で崩壊部分が拡大し、9月に相次いで台風に見舞われたことで、採炭施設のベルトコンベヤーと護岸の一部も崩れたという。
拡大する高層アパートのコンクリートが朽ちて、鉄骨がむき出しになっている。室内も天井や壁がはがれ落ちていた=2020年9月28日、池田良撮影
拡大する9月の台風の影響で採炭施設の支柱が崩れていた=2020年9月28日、池田良撮影
かつて島には高層アパートが並び、学校や病院のみならず映画館やパチンコ店などの娯楽施設もあった。最盛期には5千人余が暮らし、人口密度は当時の東京23区の9倍。活気にあふれた炭鉱都市だったが、1974年の閉山後は無人となった。
拡大する島では果物や衣類などを売る露店が並び、島民が買い物を楽しんでいた=1973年撮影
拡大する閉山以降、無人島となり半世紀近く経った。所々朽ちながらも、建物はそのまま残っている=2020年9月28日、池田良撮影
周囲約1・2キロの小島を歩く…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:664文字/全文:1001文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい