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 友禅の人間国宝で、今秋文化功労者に選ばれた京都市在住の染織作家、森口邦彦の大規模な回顧展が、京都国立近代美術館(同市左京区)で開かれている。伝統的な技法と幾何学文様とによる独創的な作品群を中心に、約半世紀の歩みを紹介している。12月6日まで。

 花鳥風月など古典的な題材を布地に描くのが一般的な友禅染の世界で、森口は自然の情景を抽象的な文様として描き、女性が着た際の立体としての美しさにもこだわってきた。

 のちに三越の買い物袋にも使われた友禅着物「白地位相割付文 実り」は代表作。たわわに実るリンゴを抽象化したデザインだ。買い物袋は面によって線の太さや比率を変える新たな工夫を加え、持って歩くと人の動きに合わせて模様も動いているように見える。

 作風のルーツとして、回顧展で…

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