没後半世紀 三島由紀夫の演劇的人生 宮本亞門さん語る

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聞き手 編集委員・藤谷浩二
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 三島由紀夫の死から11月25日で半世紀。劇作家でもあった三島の人生は演劇的なたくらみとドラマに満ちていたと語るのは、演出家の宮本亞門さんだ。自身も三島作品に大きな影響を受けたという亞門さんは、小説「金閣寺」を演劇とオペラでそれぞれ舞台化し、最後の戯曲「ライ王のテラス」の演出も手がけた。三島の人生をどうとらえるのか、話を聞いた。

 ――三島作品の舞台化に積極的に取り組んでこられました。三島由紀夫文学館(山梨県山中湖村)のメモリアル・アンバサダーもつとめています。興味を持ったきっかけは。

 50年前に三島さんが自決をしたときは、母が心配して「ちょっと変わった人だから」と言ってニュースを見せないようにしていました。思春期になるころの僕はかえって興味が湧き、もっと知りたいという思いが高じて三島さんにはまっていった気がします。止められると、何が危険なのかをかえって自分で確かめたくなるタイプなので(笑)。

 とても謎の人でした。彼が計画して行った自決は、その後もいろいろな人を呪縛してしまったかもしれません。僕は自決に賛同しているわけではありませんが、彼が抱き続けた美意識に関しては、とても正直だなと思っています。

 「近代能楽集」の「卒塔婆小…

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