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 第48回泉鏡花文学賞(金沢市主催)の授賞式が21日に同市の市文化ホールであり、『小説伊勢物語 業平』(日本経済新聞出版)の高樹のぶ子さん(74)に、正賞の八稜鏡(はちりょうきょう)と副賞100万円が贈られた。

 平安時代の歌人、在原業平の生涯を「伊勢物語」を通じて描いた。古典を現代語に逐語訳した際の読みにくさを排し、ですます調や体言止めを意識的に使用。古典の雅(みやび)な世界を、音楽を感じられるように伝えようとした。選考委員の綿矢りささんは「不朽の名作と呼ばれる古典が、再び現代で鮮やかに息を吹き返すのをリアルタイムで目撃できたことに感動した」と評価した。

 高樹さんは受賞記念スピーチで、業平の魅力や功績に言及。一般的に好色男と見られがちだが、「彼の歌をちゃんと読んだら、たくさんの女をハントするのは無理だと思った」と指摘。「業平は、自分の気持ちを一番よく表せるのは、かなによる和歌だと思い定めて邁進(まいしん)した人」とも述べ、全身全霊で歌と向き合う業平の真摯(しんし)な姿を描いたと語った。

 また、授賞式に先立つ朝日新聞…

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