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 1967年に刊行された絵本「いないいないばあ」(童心社)が、国内で発行されている絵本で初めて発行部数700万部を超えた。児童文学作家の松谷みよ子さんが文を、画家の瀬川康男さんが絵を手がけ、日本の赤ちゃん絵本の先駆けとして誕生。16年に600万部を突破し、24日付の重版で339刷、701万部になった。

 「赤ちゃんだからこそ、美しい日本語と最高の絵を」との思いから制作された。顔を隠したネコやクマが、次のページで「ばあ」と顔を出すシンプルな構成で、半世紀以上にわたって親しまれ続けてきた。童心社によると、発行以来人気が高かったが、00年代に始まった自治体が赤ちゃんに絵本を贈る「ブックスタート」の取り組みも、追い風になったという。担当者は「『赤ちゃんが喜んだ』という体験が口コミで広がり、プレゼントとして買われることも多い」と話す。

 そのほか、国内のベストセラー絵本の発行部数は「ぐりとぐら」(福音館書店)533万部、「はらぺこあおむし」(偕成社)420万部となっている。(松本紗知)