[PR]

 11月25日に没後50年を迎える三島由紀夫。晩年の右傾化や衝撃的な自決、という文脈から語られがちだが、作品自体の放つ魅力も健在だ。三島作品を深く愛しつつ、「ボーイズラブ」「美少年」という面から自由に楽しんだ作家の長野まゆみさん(61)に話を聞いた。

拡大する写真・図版1967年 自宅でインタビューを受ける三島由紀夫

 ながの・まゆみ 1959年生まれ。88年『少年アリス』でデビュー。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞。

 1970年代後半、美術系の女子高校に通っていた私たちにとって、三島由紀夫のキーワードは「お耽美(たんび)」でした。今でいう「BL(ボーイズラブ)」、「腐女子」が好む世界ですね。

 三島自身は谷崎潤一郎を敬愛し、正統派の耽美的世界を目指していたと思うのですが、竹宮恵子さん、萩尾望都さんら少女漫画家が描く同性愛の世界にどっぷり浸っていた私たち女子は、サブカルチャーっぽく、「お耽美」と称していました。

 そんな私たちが、『禁色』をはじめ、三島の同性愛や美少年・美青年を巡る作品を読むと、作中の登場人物の顔が、竹宮さんの描くキャラクターの顔に入れ替わってしまうんです。実在の俳優ではないことを不思議に思われるかもしれませんが、私たちのような女子には、二次元キャラこそが重要なのでした。

 竹宮さんの漫画は極めつけのエ…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら