三菱150年 揺らぐ御三家、社会貢献に活動の軸足移す
小出大貴 笠井哲也 橋田正城
三菱グループが創業150年を迎えた。これまでは窮地に陥った身内の企業を支えるなど経済的な結びつきが注目されたが、近年は経済環境が変化。主要企業の立ち位置も揺らぎ、活動の軸足を社会貢献に移しつつある。
「(創業者の岩崎弥太郎が)挑戦者として第一歩を踏み出した原点に立ち戻り、力強く新たにスタートしたい」。記念事業委員会の宮永俊一委員長(三菱重工業会長)は24日、都内で開かれた式典で決意を表明した。主要26社の代表が集まり、結束力を見せつけた。
三菱グループは1870(明治3)年設立の海運業「九十九(つくも)商会」をルーツとする。150年事業の目玉として昨年、「三菱みらい育成財団」を立ち上げた。主要企業が10年間で計100億円を出し、子供や若者の教育を支援する。創業100年を機に設立された「三菱財団」とあわせて社会貢献を加速させることになる。
協力できるのは「三綱領」があるから
複数の企業が協力できるのは…
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