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 大相撲の元大関・琴奨菊が24日、故郷の福岡県柳川市を訪れた。市役所で金子健次市長らに11月場所限りで現役を引退したことを正式に報告した。琴奨菊は記者会見で「苦しい時に自分を支えてくれたのは柳川の人々。地元っていいなと思う。今後は皆さんを笑顔にしたい」と語った。

 琴奨菊が市役所に到着すると、玄関付近に集まった大勢の職員や市民らが拍手で出迎えた。市はこの日のために「郷土の誇り。琴奨菊関、感動をありがとう」と書いたのぼり旗を200本製作した。

 記者会見で琴奨菊はまず、地元ファンに対し「苦しんでいる時にたくさんの笑顔で励ましてもらい、これまで相撲を続けることができた。ありがとうございました」とお礼を述べた。引退については「妻と、もう一度幕内優勝をして引退することを目標にしていた」と明らかにした。その上で「それはかなわなかったが、色んな人の支えの中で相撲ができた。今後も相撲を通して恩返しをしたい」と語った。

 現役時代は市に対し、幕内1勝ごとに1万円を寄付したり、少年相撲大会に参加したりと、様々な貢献をしてきた。今後の地元との関わりについては「相撲の普及活動をしていきたい。自分が相撲で習ったのは勝つことだけでなく、自分を追求すること。それも広めたい」と、子どもたちの指導に意欲を示した。

 柳川は江戸時代に横綱・雲竜も輩出した土地だが、琴奨菊の引退後は幕下以下も含め、出身力士がいなくなる。これについては「力士と触れ合うことで子どもたちの夢は大きくなる。相撲に興味を持ってもらえるよう、現役の時以上に足を運びたい」と語った。

 会見には、父の菊次一典さんや妻の祐未さんも出席。祐未さんは来年2月に次男を出産予定だという。(森川愛彦)

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