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 ラジオ番組を持ってパーソナリティーをやってみたい――。そんな夢を気軽に叶(かな)えてくれるFM局が奈良にある。広告主になった人が出演できる番組の枠を局が増やしているためだ。今はコロナ禍の中でなり手が低迷しているが、安価で取り組めるとあって根強い人気がある。

 「みなさん、こんばんは」。近鉄奈良駅近くにある商店街のスタジオに、男性2人の元気な声が響いた。午後7時。楽しげなジングルとともに、コミュニティーFM局「ならどっとFM」の番組「ラジオごっこ」が始まった。

 パーソナリティーを務めるのは北郷順也さん(48)と前川真吾さん(49)。月1回の30分番組。この日は息もぴったりの掛け合いを交えながら、ハロウィーンの話題やお薦めのB級映画について語った。

 2人は奈良県橿原(かしはら)市の同級生で、本職はパーソナリティーではない。北郷さんは美容師、前川さんは保険会社員。ラジオ好きで共通する2人は中学生の時、「ラジカセ」を前に架空のラジオ番組を収録した。

 昨年、前川さんがならどっとFMのスタッフと異業種交流会で知り合った。中学生の時の体験を伝えると、社員から「その夢を叶えてみませんか」と言われた。北郷さんを誘い、昨年10月に番組が始まった。北郷さんが「本格的な機材で自分の番組を持てるなんて夢みたい」と言えば、前川さんも「リスナーからのメールが何よりうれしい」と話す。

 弁護士の大西隆司さん(44)も番組「先生’Sカフェ」のパーソナリティー。知り合いの税理士、歯科医、ファイナンシャルプランナーに声を掛け、週替わりで7年続けている。

 「身近な法律のことも話しつつ、幅広い人に楽しんでもらえるよう工夫しています」と大西さん。ギタリストに演奏してもらったり、県内の首長とトークしたり、聞き役に徹して番組を進めることもある。「番組では瞬時に相手の言っていることを理解しなくてはいけない。裁判の証人尋問にも役に立ちます」

 美容コーディネーターの丸本コウイチさん(55)も月1回、パーソナリティーを務める。仕事の話は一切せず、恋愛や映画、音楽のことなどを自由に話す。「リスナーに直接話しかけているようなラジオならではの世界観が魅力」という。

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