聞き手・小林未来
予約が取れない「伝説の家政婦」として注目を集め、出版するレシピ本が大人気のタサン志麻さん(41)。以前は名店として知られるレストランで働いたこともあるフレンチシェフでしたが、ある「違和感」がぬぐえずに転身したといいます。志麻さんが求めていたものとは――。フランス人の夫、幼い2人の子どもたちと囲む食卓の様子とともに、語ってもらいました。
フランス人の夫と、3歳の長男、1歳の次男の4人で暮らしています。仕事でよほど遅くならない限りはほぼ毎日4人で夕食を囲みます。
私は以前はフレンチの料理人だったので、毎日手の込んだ料理をするんですか、とよく聞かれるのですが、全然そんなことはありません! 昨日はオムライスに白菜とハムのスープでしたし、デリバリーですませる日もあります。野菜にしても、トマトを切っただけとか。保育園の連絡帳の食事記入欄には「トマトのサラダ」ともっともらしく書いちゃうんですけど。
私がフランスの家庭料理に学んだのは「食事は自由でいい」ということです。煮るだけ・焼くだけ、など時間はかかっても調理法はシンプル、という料理が多く、オーブンで焼き上がりを待つ間に子どもと絵本を読むこともあります。調理法がシンプルだと、子どもも参加しやすいですよね。うちは台所にベビーゲートはなく、長男はお手伝いが大好き。まだ目は離せませんが、2歳からペティナイフで食材を切ってくれています。
また、フランスでは大皿盛りが一般的。私も肉じゃがなどは鍋ごと出してしまいます。盛り付ける手間が減るし、取り分けるときも楽しいですから。
家族4人で囲む夕食は、保育園…
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