「釣りキチ三平」などの作品がある漫画家の矢口高雄(やぐち・たかお、本名高橋高雄〈たかはし・たかお〉)さんが20日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で亡くなった。81歳だった。葬儀は親族で行った。横手市増田まんが美術館によると、後日、「偲(しの)ぶ会」を予定している。

 矢口さんは1939年、秋田県西成瀬村(現横手市増田町)に生まれた。増田高校を卒業後、地元の羽後銀行(現北都銀行)に勤めつつ、雑誌「ガロ」に投稿していた。漫画家の夢をあきらめきれず、70年に30歳で単身上京、「鮎(あゆ)」で「週刊少年サンデー」(小学館)よりデビューした。

 73年には「釣りキチ三平」「幻の怪蛇バチヘビ」を発表、釣りブームやツチノコブームを巻き起こした。76年には「マタギ」(双葉社)で日本漫画家協会賞大賞を受賞している。

 2009年には実写版「釣りキチ三平」が映画化された。また、地域の文化振興に功績があったとして文部科学相から地域文化功労者表彰を受けた。今年、画業生活50周年を迎えた。横手市増田まんが美術館で記念展が開催中で、死去を受けて、サイト上で矢口さんへのメッセージを募っている。