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 新型コロナウイルスが昨年末に中国・武漢で見つかって以降、連日のようにテレビ番組に登場した白鷗大教育学部の岡田晴恵教授(感染免疫学)。報道番組などで感染予防の方法を解説し、PCR検査の拡充や医療確保を訴えてきた。岡田教授に感染爆発の危機が迫った春ごろの苦労や、今後の備えについて語ってもらった。

おかだ・はるえ 1963年生まれ。共立薬科大(現慶応義塾大薬学部)大学院修士課程修了、順天堂大大学院博士課程中退、医学博士。アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の奨励研究員として、独マールブルク大医学部ウイルス学研究所留学。国立感染症研究所などをへて現職。専門は感染免疫学、ワクチン学。近著に「まんがで学ぶ新型コロナ 知る知るスクール」(ポプラ社)、「新型コロナ自宅療養完全マニュアル」(実業之日本社)など。

――国の緊急事態宣言が出された春ごろ、テレビ番組でお見かけしない日はありませんでした。

 当時の日本がニューヨークやイタリアのように感染爆発して、医療崩壊が起こらないというエビデンス(根拠)は全くなく、それをどう回避するのかと、切羽詰まった思いでした。日本がなぜならなかったのかという「ファクターX」は今も分からないわけですが、科学的、医学的な知見では当時、日本がそうならないという保証はなかった。

 感染症流行の対策は危機管理であり、世界的な大流行(パンデミック)となると、安全保障の問題です。感染症流行は重大な健康被害、人の命にかかわることだから、まずは最悪の事態を考えて対策し、そうならないよう対応することが原則です。

睡眠は3時間、ストレスで体重15キロ減

 ――お忙しかったでしょう。

 午前4時に起きてテレビ局に入り、夕方の番組にも出て、深夜に論文を読んだり、ドイツ留学や国際学会で知りあった海外の研究者らと情報交換したりして、睡眠時間は3時間程度。ストレスもありましたし、食欲も落ちて、体重が15キロ減りました。フランスやイタリアでは医療崩壊が起きて、犠牲者も多くなっていた。「日本ではなんとか阻止しなければ」と自分のことを考える余裕はなかったですね。結果的に、私自身ががんばり過ぎちゃって、心身共にぼろぼろでした。

――「恐怖をあおるな」などと批判もされました。

 非難を恐れて、なかなか自分の…

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