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 作家の三島由紀夫が東京・市谷の陸上自衛隊施設に立てこもり、国軍化などを訴えて自決した「三島事件」から、25日で50年がたった。元右派学生や三島ファン、民族派団体などによる追悼の集いが各地であった。

 三島由紀夫研究会の追悼集会「憂国忌」は25日午後、国会そばで開かれた。文芸評論家の竹本忠雄氏は、事件後に生まれた若者の間にも共感が広がっているとし、「三島精神の継承を新たにお誓い申しあげる」と述べた。

 前日の24日夜には民族派団体「一水会」が都内で「顕彰祭」を催した。木村三浩代表は「この50年は対米従属の極みだった」とし、「真の自主独立実現」を参加者らに呼びかけた。

 公安関係者によると、三島の慰霊などに関する主な集いは24、25の両日、都内を中心に6カ所で開かれた。推計で約800人が参加。昨年と比べ約300人ほど増えたという。

 事件は1970年11月25日、三島と学生4人が東京・市谷の陸上自衛隊駐屯地に押し入り、決起を呼びかけた後、三島と、学生長の早稲田大学生、森田必勝が割腹自殺した。世界的に有名な作家が起こした事件は速報され、世界中を震撼(しんかん)させた。(鶴信吾、藤生明)