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 ひたひたと迫る不穏な社会の空気に、作家の桐野夏生さんが鋭く反応した。『日没』(岩波書店)で描いたディストピアは、2020年の日本と決して無縁ではない。「怒りが収まらない」という桐野さんに聞いた。

 物語はこんなふうに始まる。

 ある日、総務省「文化文芸倫理向上委員会」から作家、マッツ夢井あてに召喚状が届く。呼び出されて行ってみると、そこは療養所とは名ばかりの、「更生と矯正」のための収容所だった。そこで「社会に適応した」「正しい」作品を書くよう求められる。

 「作家が捕まったらどうなるのかという恐怖があり、最初はSFのような気持ちで書き始めた。ところが、だんだん現実が法的に整備されてきた」

 かねて構想を温めてきたテーマ…

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