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 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は25日、政府の観光支援策「Go To トラベル」事業について、感染状況が2番目に深刻な「ステージ3相当」と判断された地域は一時停止とし、その際は「出発分」も検討することを求める提言をまとめた。政府は現在、感染拡大地域を「目的地」とする旅行を一時停止の対象としている。

 ステージ3相当の地域と、それ以外の地域との往来は、必要な感染対策が行われない場合にはなるべく控える必要性を指摘。ステージ3相当の地域では酒類を提供する飲食店の利用自粛を呼びかけるなど、今後3週間の集中的な対応を求めた。すでにステージ3相当に該当しているにもかかわらず、「必要な対策がとられていない地域がある」との危機感も示した。分科会の尾身茂会長は記者会見で、札幌市、東京23区、名古屋市、大阪市がステージ3に相当する、と述べた。

 提言によると、3週間の対策の効果については、分科会などで評価。不十分と判断した場合には「更なる対策を行う必要がある」としている。

 一方、政府側は分科会で、ステージ3に当たると考えられる地域を念頭に、都道府県知事がイベントの開催制限を全国の基準より厳しくできることを周知し、具体的な検討を促す方針を説明した。

 1回2千円を上限に演劇やコンサート、スポーツイベント、テーマパークなどのチケット価格の2割分が割り引かれる「Go To イベント」についても、知事が要請すれば、対象チケットの新規販売を一時停止したり、イベントを対象外にしたりできる仕組みを説明した。

 商店街の集客イベントを支援する「Go To 商店街」では、感染状況に合わせて中止やイベント時期の変更などを柔軟に認めるほか、都道府県の要請で中止になった場合に、支出済みの費用やキャンセル料があれば国が支払うとした。