新型コロナウイルスの第2波に見舞われ、再びロックダウン(都市封鎖)に踏み切った欧州各国が規制期間の延長を余儀なくされている。経済と感染防止の両立を目指し、春に比べて規制を緩やかにした一方、封じ込めは遅れている。各国ともクリスマス時期での本格緩和を見込むが、懸念もある。
「第2波のピークは過ぎた」。フランスのマクロン大統領は24日、国民向けテレビ演説でこう明言し、10月30日から導入した2度目の外出禁止令の成果を強調した。
今月6日に6万人を超えた1日の新規感染者数は、先週2万5千人程度まで減り、「ウイルス拡散にブレーキをかけた」と誇った。だが、当初目標にしたのは1日5千人。ロックダウン解除の目安だったが、この条件を満たすには「まだ数週間かかる」と指摘。12月1日までとしていたロックダウンの延長を決めた。
ただ、状況をみながら段階的に緩和を進める方針だ。これまで食料品店などに限っていた営業を11月28日に、書店などすべての商店に認める。クリスマス商戦に配慮するためだ。
感染者数が5千人まで下がり…

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