松沢憲司
(25日、日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人)
シリーズ4試合を通し、最少安打に最低打率、最少得点タイ。巨人は不名誉な記録とともに敗れ去った。2年連続の4戦全敗は史上初で、59年ぶり2度目のシリーズ9連敗という屈辱だ。
崖っぷちで、原監督は打線を大幅に入れ替えた。一回、新たに1番を任された若林と3番から2番になった坂本が連続二塁打で鮮やかに1点を奪った。しかし、二の矢が出ない。
続く丸は一邪飛。セ・リーグの本塁打と打点の2冠に輝いた岡本は、中途半端なハーフスイングで三振に倒れた。このシリーズ、坂本、丸、岡本の3人がそろって安打した試合はない。初戦で内角攻めにあい調子が狂う――。そんな崩され方も、1年前のリプレーを見ているかのようだった。
8年ぶりの日本一を目標に、圧倒的な攻撃力でセ・リーグを制した。吉川尚や松原ら若手が力をつけ、チーム力は増しているはずだった。ふたを開ければ、昨年以上の完敗に終わった。
主将の坂本は「なんとかやり返そうと思ったけど、力不足が結果に表れてしまった」と悔しがった。残酷なまでの差を、どう埋めればいいのか。巨人だけでなく、セ・リーグ全体に難題が突きつけられた。(松沢憲司)
最多連敗タイ 9(1958年第4~61年第1戦の巨人以来2度目)
最低打率(4試合) .132(従来は19年巨人の.176)
最少得点タイ(〃) 4(05年阪神以来2度目)
最少安打(〃) 16(従来は05年阪神、19年巨人の22)
最少盗塁タイ(〃) 0(90、19年巨人以来3度目)
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