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 トランプ米大統領は25日、「ロシア疑惑」の捜査をめぐって偽証罪に問われたフリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)に恩赦を与えたことをツイッターで明らかにした。大統領選で敗北が確実になったトランプ氏が元側近への恩赦を決めたことに、民主党などは「権力乱用」と強く批判している。

 トランプ氏は「フリン将軍に完全な恩赦が与えられたと発表することを大変光栄に思う。おめでとう。本当に素晴らしい感謝祭を過ごすことになる!」とツイートした。ホワイトハウスは同日の声明で「訴追されるべきではなかった」と恩赦の理由を説明した。

 元陸軍中将のフリン氏はトランプ政権が発足する直前、駐米ロシア大使と協議をしていた。ロシアが2016年の大統領選に介入した疑惑を調べていた連邦捜査局(FBI)から17年1月に聴取された際、協議内容について虚偽の説明をしたとして捜査対象となった。17年12月に訴追されて捜査への協力に応じ、公判でもいったん罪を認めた。

 しかし、フリン氏は後から無罪主張に転じ、ロシア疑惑は「でっち上げ」と主張するトランプ氏も捜査を批判してきた。司法省は今年5月、新たに捜査資料を検討した結果、フリン氏への聴取は「正当な捜査の根拠がなかった」とし、「内容が虚偽であったとしても、重大な影響はない」と主張。フリン氏の訴追を放棄する、と裁判所に申し立てた。いったん罪を認めた被告の訴追を放棄するのは極めて異例だが、裁判所は認めていなかった。(ワシントン=渡辺丘)

拡大する写真・図版フリン元大統領補佐官=ロイター