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 韓国で、政権与党の有力者を容赦なく捜査してきた検察トップの尹錫悦(ユンソクヨル)検事総長が窮地に追い込まれている。文在寅(ムンジェイン)政権の秋美愛(チュミエ)法相が24日の記者会見で「深刻で重大な不正を多数確認した」として尹氏の懲戒を請求し、職務の執行停止を命じたと発表。尹氏は反発しており、法廷闘争に発展する可能性もある。

前法相の裁判で不正調査?

 韓国で法相が現職の検事総長に職務の執行停止を命じたのは初めて。秋氏は会見で、娘の奨学金に絡む収賄罪などで昨年末に在宅起訴された曺国(チョグク)前法相などの裁判をめぐり、尹氏の主導で最高検が担当裁判官の政治的思想や家族関係、個人情報などを不正に調査したと指摘した。

 秋氏は、尹氏の政治的中立性が損なわれたとも主張。政権与党に抵抗するイメージが定着した尹氏が、次期大統領候補を尋ねる世論調査で与党の有力候補に並んで上位に名を連ねるようになったことを挙げた。秋氏は、尹氏とメディアとの不適切な関係も指摘し、「検事総長としての職務を遂行することは許されない」と断じた。国民に向けて、「検事総長の不正を防げず、迅速な措置が取れずに心配をかけて申し訳ない」とも語った。

 韓国では、法相が検事総長の懲戒処分が必要と判断した場合、検事懲戒委員会に請求する。請求と同時に検事総長の職務執行の停止も命じられる。懲戒委は委員長の法相を含めて7人。うち検事と外部有識者の計5人は法相が任命するため、審査の結果は法相の意向が強く反映されやすい。

検察トップが反論

 秋氏の会見後、尹氏は声明を出…

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