【動画】「富岳」でシミュレーションした、タクシーの窓を開閉した場合などの換気効果=理研提供
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 理化学研究所などのチームは26日、新型コロナウイルス感染症対策の研究で、しぶき(飛沫(ひまつ))がタクシー内でどう広がるか、スーパーコンピューター「富岳」で計算した結果を発表した。研究チームによれば、窓開けによる換気の効果は限定的で、エアコンで外気を取り入れたり、マスクをつけたりすることが重要だとしている。

 チームは市街地での走行を想定し、時速40キロ、運転手と客2人の条件で計算した。エアコンは外気を取り入れる外気導入モードで、窓を閉め切った場合と、運転席と後部座席の左窓を対角に5センチずつ開けた場合をシミュレーションした。

 車内の空気入れ替えにかかる時間は、窓を閉め切ってエアコンの風量を最大値の半分にした時に85秒、対角に窓を開けた場合に68秒で、上乗せ効果は25%ほどとあまり大きくなかった。窓を開けて時速20キロで走った場合は82秒で、窓開けの効果はほとんど見られなかった。閉めきってエアコンを最大値にした時は45秒と計算された。

 運転手がマスクをつけずせきをすると、細かい飛沫がエアコンの風に乗って車内に広がると計算された。対角に窓を開けると、20秒で4分の1程度は窓から出るが、後部座席に達するものも多かった。運転席と、乗客が座る座席との間に仕切り板(パーティション)がある場合、窓を開けると効果的に車外に飛沫が出て行った。

 乗客がマスクをつけずせきをした場合は、窓開けの効果は限定的だった。仕切り板は飛沫が直接かかるのを防ぐが、漂う細かい飛沫を完全に防ぐのは難しかった。

 理研チームリーダーで神戸大教授の坪倉誠さんは「エアコンの換気能力は高く、窓を開けるよりエアコンの風量を強める方が効果的。後部座席の人がせきをする場合はマスクが第一の対策として効果があるといえる」と話した。

 チームはカラオケボックスや飛…

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