ディエゴ・マラドーナさんの訃報（ふほう）を受け、サッカー関係者らは悲しみを抱きつつ、その生涯をたたえた。

　「マラドーナ、マラドーナ、マラドーナ！　来た、マラドーナ！」。1986年ワールドカップ（W杯）メキシコ大会のアルゼンチン―イングランド戦で、伝説の「5人抜き」を実況した元NHKアナウンサーの山本浩さん（67）=法政大スポーツ健康学部教授=は「まだ若く、どの訃報よりも驚いた」と話す。

　当時の実況は今も「名実況」と語り継がれる。山本さんは「マラドーナを描写したのではなく彼に僕が引っ張られた。彼は想像にないことをやる。焦点を小さく当てて極限を見ながら伝えるしかなかった。『マラドーナ』しか言わせない。そんなプレーヤーだった」と振り返る。

　その魅力を問うとこんな答えが…