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 青森県弘前市の飲食店で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)について、県は26日、クラスターと関連する最後の患者発生から2週間が経過したことを受け、「拡大を抑え込んだ」との見解を示した。県はクラスターに関係する累計感染者数の発表や接触者の調査をいったん終え、年内に保健所や飲食店の対応の検証結果を公表する。

 この日開かれた危機対策本部会議で、三村申吾知事は医療・介護関係者や保健所などの日夜の対応によってクラスターの拡大を基本的に抑え込むことができたとして、感染防止に協力した県民や関係者に「心から感謝する」と述べた。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「この期間で収まったのはまずまずだった。次々クラスターが発生する状況ではなかった」と述べ、飲食店のクラスターの規模から考えれば関連する感染は比較的小規模に抑えることができたとの見方を示した。

 県によると、関連する最初の陽性者が判明した10月12日以降の感染確認者248人のうち、227人がすでに入院や宿泊療養を終えた。5人が死亡し、16人は現在も入院している。

 10月12日以降に感染が確認された人のうち、弘前市の飲食店のクラスターと関連すると判断したのは186人で、うち67人を一次感染、57人を二次感染、62人を三次以降の感染者とした。県外に由来するとみられる感染者8人を除いた54人の感染経路はわかっていないという。

 一方、国内では都市圏を中心に急激な感染拡大が続いている。大西医師は危機対策本部会議で、「県内で散発的な発生が続いている。気の抜けない状況が続く」と年末年始に向けた対策の継続を求めた。(林義則)