拡大する写真・図版「熱に浮かされながら保健所に電話をかけたが、何時間もつながらなかった」。発症当時について、男性はそう振り返る=千葉県内

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 首都圏など7都府県に緊急事態宣言が出た4月7日、千葉県に住む大学3年生の男性(21)は、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性が判明した。6日前から熱やだるさ、息苦しさが続いていた。

 大学進学を機に実家を離れ、ワンルームマンションで一人暮らし。遠方の家族は心配したが、男性のもとに駆けつけることはできなかった。

「若いから重症化しない」はずが…

 「入院できないですか」。男性は保健所に電話をかけた。担当者に「何日か待てば入院できそう」と伝えられ、こう言われたことを覚えている。

 「若いから重症化はしない。大丈夫」

 「皆つらいんだから、あなたも頑張って」

 だが体調は日に日に悪化した。5日後、熱は40度を超えた。4月下旬になっても熱は38度を行ったり来たり。体力も気力も失った。

 いつ感染したのか。もうろうとした意識のなかで振り返った。人一倍感染症に気をつけ、3月半ばから、ほぼ自宅で過ごしてきた。外出したのは1度だけ。東京都内のアルバイト先に用があり、3月28日に電車を利用した。満員の車両に押し込まれ、行き帰りは目がかゆくて何度もこすったことを覚えている。ただ、これが発症の原因かどうかはわからない。

 なんとなくあった悪い予感は的中し、4月1日に発熱した。

 当時、新型コロナの疑いがある人が、医療機関の受診を保健所などに相談する目安は「37・5度以上の発熱が4日以上続く」ことだったため、男性は自宅の布団で横になりながら耐えた。

 誤算だったのは、陽性判明後も自宅で過ごさなければならなかったことだ。「このまま死んでしまうかも」。力を振り絞って、つらさを訴える動画をスマートフォンに残した。

 「本当につらい。入院できなけ…

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