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 25日に亡くなった元サッカー・アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナさんに最後の別れを告げようと26日、ひつぎの置かれたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの大統領府に多くのファンらが訪れた。ただ、入場を待っていた一部が警備を破り、乱入したため、途中で中止された。

 政府は大統領府に遺体を安置し、26、27日は一般の人も参列できるようにした。遺族の希望で入場時間を午前6時から午後4時までとした。26日は朝から官邸前に、1キロ以上の行列ができた。大統領府によると、数十万人が並んだという。

 現地報道などによると、行列が2キロ超に達した午後2時すぎ、閉館時間が近づいたため、警察が入場制限をしようとしたところ、ファンの一部が石を投げるなどしたことから、機動隊が出動し、ゴム弾を撃つなどした。フェルナンデス大統領は、入場時間を午後7時まで延長し、ファンたちに落ち着くように呼びかけた。だが、大統領府近くでも混乱が生じ、一部が警備を破って乱入する事態となったため、政府は入場を打ち切り、中止を決めた。

 ひつぎは、数十台の白バイ隊に警護され墓地に運ばれ、埋葬された。現地では、高速道路上に市民が出て、走り去る葬列に手を振る様子が生中継された。

 南米では、「バラ・ブラバ(怒れるファンの意味)」と呼ばれる暴力的なサッカーファンがおり、警察や相手チームのファンと衝突することが頻繁にある。(サンパウロ=岡田玄)