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 「天上天下唯我独尊」。ヤンキーの特攻服に刻まれた言葉の意味を、当のヤンキーが知っていたら――。ヤンキーと仏教という一見、縁遠い組み合わせで仏の教えを伝える漫画が人気だ。作者は富山県に住む36歳の僧侶。生き方に悩み、仕事に疲れ、コロナ禍で改めて仏教と向き合い、進むべき道を見つけた。その道とは。

 漫画「ヤンキーと住職」は、仏教マニアのヤンキーと、人付き合いが苦手な若い住職の掛け合いで進む。

 「卑下慢(ひげまん)」という仏教の教えのひとつをテーマにした回はこんな風だ。

 寺のSNSで投稿を始めた住職が、人気の高い近所の寺のアカウントと比べ、「才能がない」と落ち込む。ヤンキーが言う。「一喜一憂するのは違うんじゃねぇのか?」。「卑下」も「自慢」も人と比べ、自分がどう見られるかに執着した証しだと説く。「本当に立派な奴はよ、自慢もしねぇけど卑下もしねぇよな?」。「すぐに卑下してしまう僕はもうダメだ」という住職に、「それが卑下じゃん!」と突っ込む。

 住職は仏教の知識が豊富で、ヤンキーはその知識を身の回りに落とし込んで考える力に優れる。補い合う2人の軽妙なやり取りを通じ、読者は仏教への理解を深めていく。

 「読者から生きる力が湧いたと言われた時はうれしかった」と、作者の近藤義行さんはいう。浄土真宗本願寺派の僧侶だ。

 悩み多き人生を歩んだ。

 14歳の時、親族が自死した。…

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