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 安倍晋三前首相側が「桜を見る会」前日の夕食会の費用を一部負担していた問題で、夕食会を主催した「安倍晋三後援会」(山口県下関市)の2019年の政治資金収支報告書が27日、公表された。東京地検特捜部による捜査が表面化する中での公表となったが、夕食会の収支は記載されていなかった。

 今年5月に提出を受けた山口県選挙管理委員会が公表した。

 後援会は、安倍氏の公設第1秘書が代表を務める政治団体。夕食会は都内のホテルで開かれ、地元支援者らが会費5千円で参加した。関係者によると、2015~19年の費用は総額約2343万円で、安倍氏側が計約916万円を負担していたことが明らかになっている。15~18年の報告書に夕食会の収支は記載されていない。

 安倍氏は首相在任中に、国会答弁などで夕食会の費用負担を否定。「事務所や後援会の収入、支出は一切ない」として、収支報告書の記載も不要だと説明していた。一方、安倍事務所の関係者は特捜部の任意の調べに対し、「収支報告書に記載すべきだった」と違法性の認識を認めているという。