拡大する写真・図版入塾テストも兼ねている、四谷大塚の全国統一小学生テスト(2020年11月3日、同社提供)

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 首都圏で中学受験を目指す場合、小学3年の2月から塾に通い始める児童が最も多い。入塾テストでふるいにかける塾も少なくなく、この時期、事前の準備が必要だ。近年は、さらに早い段階で入塾するケースも増えているという。(川口敦子)

入塾テスト「受け付けを終了しました」

 「定員に達したため、大井町校・巣鴨校の新1年生、南浦和校の新4年生は入室テストのお申し込み受け付けを終了しました」

 SAPIX小学部のホームページは、今月に入り、入塾テストの申し込み受け付けを終了した首都圏の校舎名を掲載した。渋谷校、白金高輪校などは、いずれの学年も募集停止を公表。今月開校した白金台校も、新4年、新3年は開校した当日に定員に達した。広野雅明・教育事業本部長は「都心部は生徒数が多い上に、今年は新型コロナウイルスの影響で、定員拡大の融通が利かない」という。

 中学受験の進学塾では通常、小3の2月からカリキュラムが始まるが、その時点で入塾を締め切っている校舎もある。SAPIXの入塾テストの合否基準は「入塾後、授業についてこられるか」。具体的には明示されていないが、「席が埋まらないうちに、試験内容が簡単なうちにと、入塾が低年齢化している傾向がある」と広野本部長は話す。

 入塾テストの合格率は50%と明示している四谷大塚。入塾テストは通年実施しており、一度では合格できず何度も挑戦する生徒は大勢いるという。不合格だった場合、希望すれば、個別に入塾に必要な学力をつけるための指導も受けられる。

 最も多くの子どもが入塾するきっかけになっているのが、年に2度、全国でそれぞれ約15万人が受験する模試「全国統一小学生テスト」だ。3日にあった同テストでは、コロナ禍にもかかわらず、四谷大塚の校舎だけでも昨年の1・2倍の約1万8千人の外部生が受験した。年々増加傾向にあり、このテストで約2千人が入塾するという。

 3日のテストの受験者数は、年長の園児が昨年に比べ約3割増え、学年別で最多だった。もともと3年生以上を対象にしていたが、2018年秋から年長生まで引き下げた。担当者は「実際に入塾するタイミングは、新4年生に次いで新1年生が多い」と話す。

 1都4県に117校舎を持つ早稲田アカデミーは、四谷大塚のテキスト「予習シリーズ」を使っているが、対応は異なる。「普通の学力の生徒を預かり、力を伸ばして志望校に合格させること」をかねてから大切にしており、新4年生では約8割が入塾テストに合格する。中学受験部の蛭田洋介部長は「うちは復習型の塾。子どもとの相性もあるので、検討している場合は校舎に問い合わせて是非体験してほしい」。

 早稲田アカデミーでも、低学年から通塾するケースは年々増加傾向にあるという。26校舎では小1・2生を対象に「スーパーキッズコース」を設け、入塾の基準も高めに設定している。

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