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 兵庫県姫路市は27日、松岡広幸市議(54)=4期目=が2018年と19年、特定業者を入札から外すことや職員の配置転換といった不当な要求を市職員に行っていたと認定した。市への取材と市文書の閲覧で分かった。この日、市職員倫理審査会(会長=荒川雅行・関西学院大院教授)から答申を受けた清元秀泰市長が2回の不当要求を認定したという。

 答申書などによると、松岡市議は18年5月、道路台帳に関するシステム計画策定の業務委託をめぐり、担当課長ら9人を議会応接室に呼び出し、当時の契約業者を指して「1回ぐらい休んでもうたらええとちゃうの」などと言い、入札から外すよう求めた。

 また、19年6月には公園のフェンスかさ上げ工事の事業化を求め、担当部長ら3人の前で机をたたくなどの不満を示した。別の日には市の担当職員について、「人事課長に言うて換えてくれ、秋に、そんなできの悪いやつ」「顔見んのもけったくそ悪いわ」と異動を求めたという。

 松岡市議とのやりとりを市職員が録音しており、清元市長から10月に諮問を受けた同審査会が録音を元に審議していた。荒川会長は「市職員倫理条例の運用が適正になされていなかった」と指摘した。市は再発防止策を検討する。

 松岡市議の事務所は朝日新聞の取材に対し、市職員と一連のやりとりをしたことは事実と認めたうえで、「今後改めるところは改める。しかし、不当要求と認定されたことについては、審査会の開催に法的根拠がないのでコメントしない」とした。(滝川直広、鈴木芳美)