宮野拓也
7月の記録的豪雨で泥水につかり着られなくなった着物の展示会を、来年夏にトルコで開く準備が進められている。浸水した熊本県人吉市の旅館の女将(おかみ)が愛用していたもので、親交のあったトルコ出身の男性が心を痛めて企画した。大きな地震を経験した母国の人たちに、日本の豪雨災害についても知ってもらいたいと願う。
展示会を企画しているのはエンシジ・ムラートさん(44)=福岡市西区。トルコの伝統的織物キリムの輸入販売業を営む。
拡大する譲り受けた着物を広げるエンシジ・ムラートさん。念入りに洗っても泥の跡は取れなかった=2020年11月20日午後4時13分、福岡県糸島市、宮野拓也撮影
7月4日、熊本県南部を流れる球磨(くま)川が氾濫(はんらん)し、人吉市街地が浸水した。ムラートさんは4日後、支援物資を車に積み、交通事情の悪いなか6時間かけて人吉に向かった。かつてキリムの展示会場を提供してくれた「旅館たから湯」を訪ねると、建物には2階まで浸水した跡があった。家財の搬出や泥のかき出しを手伝った。
2週間後、義援金やトルコのお菓子を持って再び人吉市を訪ねた。
旅館の軒先には、桐(きり)た…
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朝日新聞社会部