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 全国の小学校で唯一たたら製鉄の体験工房がある島根県奥出雲町の鳥上(とりかみ)小学校で27日、町内9小学校の児童約100人が日本古来の製鉄法の「たたら吹き」を体験した。

 たたら吹きは土の炉で砂鉄と木炭を燃やし、日本刀などの材料となる良質な鋼を生み出す。体験学習は2003年から続いている。

 児童は26日、粘土で炉をつくり、土砂から砂鉄を選別する「鉄穴(かんな)流し」を体験。27日は朝から、砂鉄約150キロと木炭約200キロを約1400度に熱した炉に交互に入れ、吹子(ふいご)で風を送る作業に挑戦した。半日後に炉を壊し、「けら」と呼ばれる鉄の塊を取り出した。

 近くのたたら場「日刀保たたら」で「村下(むらげ)」と呼ばれる技師長を務める木原明さん(85)が子どもたちを見守った。「郷土の歴史と伝統を体験することで、奥出雲に誇りを持ってくれる。みんな真剣に取り組んでくれた」。三沢小学校6年の内田響矢(おとや)さん(12)は「炉は熱くて、吹子を押すのは力が必要だった。奥出雲にしかないたたらがずっと続いて欲しい」と話した。(清水優志)

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