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 サッカーJ1ベガルタ仙台などを運営する株式会社ベガルタ仙台(仙台市)は27日、臨時取締役会を開いて、菊池秀逸社長(68)の退任を決めた。クラブは今期末で約3億円の債務超過の見通しで、チーム成績も最下位と振るわない。「一定の区切り」として責任を取る形だ。

 菊池社長はこの日夕、ビデオ会議システムを使って記者会見を開き、「経営と成績に対する責任を多く感じている」と退任の理由を語った。

 会見では「何とかホームで勝ちたいという気持ちはあった。(経営面では)以前から売り上げ減が続いていて、それに輪をかけてコロナがあった」と悔しさをにじませた。10月には所属選手の不祥事も発覚し、今月13日に進退伺を申し立てたという。

 後任は、ゆうちょ銀行OBで、「市民後援会」理事長を務めて経営提言もしてきた佐々木知広氏(64)になる。「サポーターである私への社長就任要請には驚いた。市民クラブであるベガルタ再建のため、気持ちを一つにして頑張りたい」とのコメントを発表した。来月14日の臨時株主総会で正式に決まる。

 菊池社長は宮城テレビ放送常務などを経て、2018年1月にベガルタ仙台営業本部長に就任し、19年4月から現職。(大宮慎次朗)