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 年賀状に描いた赤べこや美人画に金銀の粉をつける「蒔絵(まきえ)年賀状」づくりが、福島県会津若松市の老舗「関漆器店」で山場を迎えている。会津の伝統産業を年賀状に生かした関盛夫社長のアイデアで、今年で20年になる。

 通常のお年玉付き年賀はがきを買い入れ、同店のデザイン室で従業員2人が作業をする。美しい絵を手元に残しておこうと、「年賀状を送らず額に入れて部屋で飾る方もいらっしゃいます」と関さんは言う。

 ふだんは蒔絵のお重やわん、箸といった食器から文具、小物まで会津塗を中心に多様な漆器を扱う。

 20年ほど前、年賀状に蒔絵を施して取引先や友人に送ると、喜ばれた。額に入れて部屋に飾っていた東京の知人宅を訪れた人が、「売ってほしい」と紹介を受けたことも。「これは商売になる」と直感したのがきっかけという。

 来年用の蒔絵年賀状は、起き上がり小法師(550円)、来年の干支(えと)「丑(うし)」の赤べこが真ん中に描かれる干支(えと)宝尽くし(770円)、疫病よけの妖怪アマビエを模した赤べこ(880円)、美人画(990円)などで、ネット販売もある。問い合わせは同店(0242・25・0151)へ。(上田真仁)